品質管理学会から品質管理推進功労賞をいただきました

11月28日に、品質管理学会から品質管理推進功労賞をいただきました。

品質管理推進功労賞とは

品質管理推進功労賞とは、所属組織の品質管理の実践と推進に多大な貢献をした、もしくは、していると認められる者に対して、授与される賞です。

私の場合は、前職の大手電機会社におけるソフトウェア領域での品質管理の推進に対する授与です。改めて、今までソフトウェア品質向上へ向けて 共に 活動してきた元同僚の方々にお礼を申し上げたいと思います。品質管理の推進は、地味な裏方の活動ですが、ないと困る存在です。このため、長年、品質管理の推進に貢献した方にライトを当てることによって、同じ業務に携わる多くの方々に活力を与え、ひいては産業界の発展に寄与できることを願って、この賞が創設されたと聞いています。

品質管理推進功労賞_盾
品質管理推進功労賞(盾)
品質管理推進功労賞_賞状
品質管理推進功労賞(賞状)

ソフトウェア業界の実情

ソフトウェア業界は、現在においても、私が20~30年前に経験した段階の組織が少なくありません。世の中では、AIやIoTなどの先進的なシステムが、次々と利用されるようになってきていますが、ソフトウェア品質管理の実力は、それに追随できているとは言えません。いまだに、設計した通りに動くか、という段階で苦労しているのが実態です。

ソフトウェア品質改善の鍵は?

ソフトウェア品質改善の鍵は?と聞かれたら、定量化と答えますね。問題を定量的に把握しないと、どこから着手すべきかの判断を誤ります。改善は、大きい石 (多くの問題を引き起こす原因) から解決するのが原則です。その大きい石を見つけるために、定量化が欠かせません。ソフトウェア開発問題の7割はマネジメントに起因する問題です。技術的な問題は、実はそれほど多くないのです。

このような考え方を普及できれば、日本のソフトウェア産業はずいぶん良くなるように思います。そのために少しでも寄与できればと願っています。

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