新しい本を出しました。本のタイトルは、「品質重視のアジャイル開発 ~成功率を高めるプラクティス・Doneの定義・開発チーム編成~」です。日科技連出版社から2700円(税抜き)で、9/11(金)に発売開始です。Amazon ではもう検索可能です。
お奨めする理由
アジャイル開発へ取り組む必要性を感じながらも、なかなか適用に踏み出せない開発組織は多いと思います。アジャイル開発ってそもそもどういうもの? ウォーターフォールモデル開発とどう違うのか? どういうソフトウェア開発に適しているのか?など、疑問は尽きないと思います。本書は、そのような疑問にすべてお答えしています。
アジャイル開発の始め方を詳しく説明
この本では、品質を重視したアジャイル開発の成功率を高める一揃いの手法群を提供しています。その成功率を高めるポイントは、プラクティス(開発習慣)、Doneの定義(ウォーターフォールモデル開発での出荷判定に相当)、および開発チーム編成です。これらは、アジャイル開発宣言から20年を経て得られたアジャイル開発領域での知見と、ソフトウェア品質を専門とする私自身の経験を加味して構築したものです。もちろん、適用実績がありますので、安心して適用してください。この本でお奨めする一揃いの手法群を使って、アジャイル開発を開始し、慣れてきたら、ご自身の組織の事情を加味して、適用する手法を追加・変更すればよいと思います。
アジャイル開発の品質確保のポイントも解説
私はソフトウェア品質を専門としていますので、ご紹介する方法は、アジャイル開発での品質確保を念頭において構築したものです。品質技術者の活動や、メトリクスの活用方法も説明しました。ウォーターフォールモデル開発でよく適用されているような定量データ分析を、アジャイル開発でも適用できるかについても詳しく解説しています。世界的な感染症蔓延の影響を考慮し、リモートアジャイル開発の進め方も説明していますよ。
目次のご紹介
- アジャイル開発の概要
- アジャイル開発を取り巻く課題
- アジャイル開発の品質保証の実態
- 品質保証のポイントを踏まえたアジャイル開発
- アジャイル開発の準備とプラクティス
- アジャイル開発のDone判定と品質技術者の役割
- アジャイル開発におけるメトリクスの活用
- リモートアジャイル開発の実際
最後に
アジャイル開発に初めて取り組もうとする方や、アジャイル開発での品質確保に悩む方には、ぜひ手に取ってほしい1冊です。どうぞよろしくお願いいたします。